研究情報
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2024.08.30 代替塩と頭痛に関する調査
頭痛の頻度と重症度に対する代替塩の影響: 20,995人の参加者を対象としたSSaSSクラスター無作為化比較試験の結果
The effect of salt substitution on frequency and severity of headache: results from the SSaSS cluster-randomised controlled trial of 20,995 participants
背景: 頭痛は最も一般的な神経症状の1つである。頭痛障害は高度世界疾病負荷と関連している。以前の研究では、短中期のナトリウム削減が頭痛の症状を軽減することが示されている。この研究では、中国農村部における頭痛の頻度と重症度に対する長期のナトリウム減-カリウム付加塩の影響を評価した。

方法: Salt Substitute and Stroke Study(SSaSS)は、死亡率と心血管疾患に対する代替塩の影響を評価するために設計された、中国の農村部での非盲検クラスター無作為化試験である。参加者には、脳卒中の既往歴のある成人と、非制御高血圧(BP)60歳の以上の人が含まれた。村落は、代替塩による介入(質量比で75%の塩化ナトリウムと25%の塩化カリウム)または通常の塩(100%塩化ナトリウム)の継続的な使用による対照のいずれかに1:1の比率でランダムに割り当てられました。この事前の特定分析により頭痛の頻度と重症度のグループ間差が評価された。この研究は ClinicalTrials.gov(識別子番号:NCT02092090)に登録された。

結果: 合計20,995人の参加者が試験に含まれた(平均年齢64.3歳、女性51%、平均追跡期間4.7年)。研究終了時の最終追跡調査では、頭痛の頻度と重症度を含む頭痛評価データが、生存している参加者16,823人のうち16,486人(98%)で得られた。全体では、4454/16,486人(27%)が頭痛ありと報告された:介入群で27.4%(2301/8386)対して対照群(2153/8100)で26.6%(RR 1.04、95%CI: 0.93、1.16、p = 0.48)。介入群と対照群の間で頭痛の重症度に差はなかった(p = 0.90)。

結論: この集団では、長期的な代替塩によって頭痛の頻度や重症度が減少することはなかった。 Copyright © 2024, The Author(s) Creative Commons Attribution 4.0 International License (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
Haghdoost Faraidoon, et al.
European Journal of Clinical Nutrition, 2024; 78(5): 401-406
DOI:10.1038/s41430-024-01419-7

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