研究情報
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2024.08.30 通常の塩をカリウム富化塩に置き換えるためには?
現在のナトリウムとカリウムの生産が、カリウム富化塩の使用への世界的な切り替えをサポートする可能性:机上調査研究
The potential for current sodium and potassium production to support a global switch to the use of potassium-enriched salt: a desktop research study
The potential for current sodium and potassium production to support a global switch to the use of potassium-enriched salt: a desktop research study
設計: 地質調査、政府報告書、業界団体から得られた、塩化ナトリウムとカリ(塩化カリウムの主な供給源)の世界的な生産と供給に関するデータを集約し、これをカリウム富化塩の潜在的な必要量と比較した。
設定: 全世界
参加者: 不適用
結果: 中国と米国が主な生産国として、2020年には約2億8,000万トンの塩化ナトリウムが生産された。塩化カリウムが抽出されるカリの世界生産量は約4,400万トンで、カナダ、ベラルーシ、ロシア、中国が世界の供給量の77%を占めている。カリウムが豊富な塩が現在販売されている国は48か国あり、79の異なるブランドが特定されている。製造と消費の間の塩の損失を考慮すると、通常の塩からカリウムが豊富な塩への全世界的な切り替えには、年間約970万トンの塩化ナトリウムを970万トンの塩化カリウムに置き換える必要がある。
結論: 塩化カリウムの生産量を大幅に拡大し、カリウム濃縮塩を製造できる企業の能力を向上させるとともに、塩化カリウムへの切り替えのための確固としたビジネスケースが必要となる。
キーワード: ダイエット;ダイエット塩;食品と栄養;塩化カリウム;カリウムが豊富な塩;塩産業;塩の代用品;塩の供給;塩化ナトリウム。
© The Author(s), 2024. Published by Cambridge University Press on behalf of The Nutrition Society Creative Commons Attribution licence (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
Bullen James David, et al.
Public Health Nutrition, 2024; 27(1): e125
DOI:10.1017/S1368980024000922
Public Health Nutrition, 2024; 27(1): e125
DOI:10.1017/S1368980024000922