研究情報
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2024.09.30 食塩感受性高血圧の予防には?
食塩感受性高血圧の発症における腸内微生物の役割と運動の予防効果の可能性
The role of gut microbiota in the development of salt-sensitive hypertension and the possible preventive effect of exercise
概論: 本研究の目的は、動物とヒトでの塩分感受性高血圧症の発症における高塩分摂取量と胃腸内細菌叢との関連を示すデータの分析である。また、腸誘発性高血圧への腸内細菌叢の組成を良好に変化させる運動の予防効果についても議論する。

対象エリア: 食塩感受性は非常に一般的で、高血圧の被験者では30%〜60%を占める。最近、いくつかのホルモンの分泌による腸内細菌叢の作用と短鎖脂肪酸(SCFA)の作用により、塩分感受性高血圧の新たな原因が発見された。さらに、最近の研究では、BPへの影響に関して、運動が腸内細菌叢の悪影響を良好に修正する可能性が示されてる。高血圧とCVDの発生率と運動の有益な効果に対する腸内細菌叢の役割を特定するために、2018年から2023年にかけて英語文献のMedline検索が行われ、42の関連論文が選ばれた。

専門家の意見: 選択した論文のデータを分析した結果、腸内細菌叢が塩分感受性高血圧症の発症に大きく寄与し、運動が腸内組成を変化させ、血圧への悪影響を改善することが明らかになった。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/14779072.2024.2364031
Chrysant Steven G., et al.
Expert Review of Cardiovascular Therapy, 2024; 22(6): 265-271
DOI:10.1080/14779072.2024.2364031

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