研究情報
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2024.10.31 血圧へのカプサイシンの作用機序
カプサイシン前処理は視床下部室傍核のAMPK/Akt/Nrf2経路を緩和することにより、塩分感受性高血圧を軽減させる
Capsaicin pretreatment attenuates salt-sensitive hypertension by alleviating AMPK/Akt/Nrf2 pathway in hypothalamic paraventricular nucleus
Capsaicin pretreatment attenuates salt-sensitive hypertension by alleviating AMPK/Akt/Nrf2 pathway in hypothalamic paraventricular nucleus
方法:本研究では、Dahl塩分感受性ラット(Dahl S)を動物モデルとして使用した。ラットは、食事療法(0.3%の通常の塩食と8%の高塩食)と治療方法(PVNへのビヒクルまたはカプサイシンの注入)に基づいて4つのグループにランダムに分けられた。カプサイシンは、6週間続いた研究の動物実験段階を通じてPVNに慢性的に投与された。
結果:私たちの結果は、カプサイシンによるPVN前処理が、高塩分食を与えられたDahl S高血圧ラットの血圧上昇と心拍数(HR)の上昇を遅らせられることを示した。興味深いことに、Dahl S高血圧ラットの心肥大は大幅に改善された。さらに、カプサイシンによるPVN前処理は、Dahl S高血圧ラットの PVNにおいて、NADPHオキシダーゼ-2(NOX2)、誘導性一酸化窒素合成酵素(iNOS)、NOX4、p-IKKβ、および炎症誘発性サイトカインのmRNA発現の減少と、Nrf2およびHO-1の陽性細胞レベルの数の増加を誘発した。加えて、カプサイシンによるPVN前処理後、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(p-PI3K)およびリン酸化プロテインキナーゼ-B(p-AKT)のタンパク質発現は減少し、リン酸化アデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(p-AMPK)は増加した。
結論:カプサイシン前処理は、PVNのAMPK/Akt/iNOS経路を緩和することにより、塩分感受性高血圧を緩和する。
© 2024 Jia, Yang, Jia, Jiang, Fu, Tian, Yang, Zhao, Liu, Kang and Yu. Creative Commons CC-BY license
(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
Jia Xiu-Yue , et al.
Frontiers in Neuroscience (Web), 2024; 18: 1416522
DOI:10.3389/fnins.2024.1416522
Frontiers in Neuroscience (Web), 2024; 18: 1416522
DOI:10.3389/fnins.2024.1416522