研究情報
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2024.12.27 健康を保つには職場の食堂を利用しよう!!
職場カフェテリア食を通じて、野菜と塩分摂取量別にグループ分けした日本人労働者の心血管代謝測定の特徴と変化
Characteristics of and changes in the cardiometabolic measures of Japanese workers grouped according to their vegetables and salt intake through workplace cafeteria meals
目的: 本研究は、野菜と塩分摂取量に応じて日本人労働者を分類するために職場の食堂で摂取する食事を客観的に評価し、これらのグループと心血管代謝測定値の変化との相関を推定することを目的とした。
設計: この縦断的観察研究では、日本人労働者の職場のカフェテリアシステムに記録されたデータから、日本人労働者の食事と栄養素の摂取量を見積もった。主要な評価結果は職場で実施された定期健康診断で得られた心血管代謝測定値である。参加者は野菜と塩分摂取量の摂取量が多いか少ないかによって、それぞれの中央値に基づいて4つのグループに分けられ、各グループと心血管代謝測定値の変化との相関をMM推定によるロバスト回帰を用いて導き出した。
設定: 日本の自動車製造工場。
被験者: この研究には、カフェテリアと健康診断のデータが利用可能である1,140人の男女労働者が含まれていた。
結果: トリグリセリド値の変化と高野菜・低塩分摂取量との間には、低野菜・高塩分摂取量を比較対象として、逆の限界的な相関が観察された(β:-9.93、95%信頼区間[CI]:-20.45、0.59、p:0.065)。この相関は、カフェテリアをより頻繁に利用する参加者でより強かった(>71日、β:-13.55、95%CI:-25.51、-1.60、p:0.027)。
結論: 高野菜・低塩分摂取量グループの参加者は、トリグリセリド値の低下を示す傾向が強かった。これらの知見は、労働者の健康促進のために職場のカフェテリアの食事を利用することを奨励するものである。
© The Author(s), 2024. Published by Cambridge University Press on behalf of The Nutrition Society, Creative Commons Attribution 4.0 International License
(http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
https://doi.org/10.1017/S1368980024001162
Shirai Yoshiro , et al.
Public Health Nutrition, 2024; 27(1):e155
doi:10.1017/S1368980024001162

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