研究情報
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2025.03.31 高血圧予防を妨げるもの
オーストラリアの高血圧成人における食塩摂取量削減の障壁と有効性
Barriers and enablers to salt intake reduction in Australian adults with high blood pressure
食塩摂取量が多いことは、高血圧の危険因子として知られている。しかし、オーストラリア人は過剰な量の塩分を消費し続けている。この研究の目的は、オーストラリアの成人高血圧患者を対象に、減塩のための障壁、促進要因、戦略を明らかにすることであった。これは定性的研究であった。参加者は、2020年10月から2021年4月にかけて実施されたフォーカスグループで、一連の自由回答形式の質問を受けた。セッションは録音され、書き起こされた。帰納的アプローチを用いて、フォーカスグループからの複写データをテーマ別に分析した。これには、精度のチェック、データへの精通、質問に基づく回答のコーディング、共通のパターンによるテーマの特定、データと研究目標を効果的に表す類似の質問をグループ化してテーマを検証することが含まれていた。高血圧の成人31人(55%が女性)がフォーカスグループディスカッションに参加した。参加者は、高血圧の危険因子について十分な知識を示したが、推奨される塩分摂取量と隠れた食塩の供給源に関する理解が不足していた。塩分摂取量を減らす際の課題としては、低塩分の市販食品の入手可能性が限られていることが挙げられた。参加者は、より健康的な選択を促進するために、食品ラベルの改善とテクノロジーベースの介入の利用を提案した。調査結果は、国民の塩分摂取量の増加に対処するために、行動介入、政策改革、政府・食品業界・保健機関の協力の必要性を強調する。
©Central Queensland University, 2024. Published by Cambridge University Press on behalf of The Nutrition Society. Creative Commons CC-BY license (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
https://doi.org/10.1017/S0007114524002174
Khalesi Saman , et al.
British Journal of Nutrition, 2024; 132(6)815-822
doi:10.1017/S0007114524002174

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