研究助成
ASSISTANCE OF RESEARCH

研究助成の趣旨

塩資源として岩塩をもたず、また高湿多雨のため海水を天日で蒸発させて塩をつくることに適していない日本では、海水から安く良質な塩をつくる技術を確立させてきました。こうした技術をさらに改善、応用し、新規に開発することは国内塩産業の一層の発展に大きな役割を果たすと期待されます。そして、製塩のもととなる海には、さまざまな資源があり、海水を利用し、その豊かさを守るための技術を開発することは持続可能な社会へ向けた礎となると考えます。
また、塩の人体での生理作用を理解することは健康的な生活を送るためのガイドとなります。同様に、塩の食品における働きを知ることは食品の加工・調理・保存法の向上につながります。こうした知識を増やすことで私たちの生活をより豊かにすることが可能となります。さらに、今まで塩の関与が知られていなかった領域にも研究の幅を広げることにより、塩の新たな価値を見出すことも期待します。

ソルト・サイエンス研究財団は、これらの研究の助成を行うことにより、日本の塩産業の振興と基盤の強化に寄与し、広く日本経済・文化の進展と国民生活の充実に資していきたいと考えています。

助成プログラムの種類

一般公募研究とプロジェクト研究の各募集区分により研究助成を行います。

・一般公募研究(助成期間:1年間)
理工学、医学、食品科学の3分野で『塩に関する研究』を募集いたします。
・プロジェクト研究(助成期間:原則として3年間)
理工学、医学、食品科学の3分野で、年度ごとに「分野と研究課題」を定めて募集いたします。
2025年度は、『理工学』分野です。研究課題は「募集要項」をご覧ください。

募集件数及び研究助成金額

・一般公募研究
2025年度は、50件程度、1件当たり研究助成金額120万円以下の研究助成を行います。
・プロジェクト研究
 2025年度は、『理工学』の5件程度、1件当たり200万円以下/年の研究助成を3年間行います。
(プロジェクト期間:2025年4月~2028年3月)

応募資格

日本国内の大学、公的研究機関等で研究に携わる人(学生・研究生等を除きます)。
特に、若手研究者、女性研究者の積極的な応募を期待します。

応募期間

2024年10月25日(金)~11月25日(月)
※2025年度の募集は終了しました。

研究助成の詳細については、研究助成募集要項及び研究助成応募要領をご覧下さい。

応募方法

・オンライン応募システム

オンラインでの応募方式です。マイページを作成してご応募ください。
応募方法の詳細は、応募要領をご覧ください。

(手順)
  1. 本ページ右上の『研究者マイページ』をクリックし、研究者登録をして、マイページを作成してください。
  2. マイページから2025年度の助成プログラムが選択できます。※10/25以降
  3. プログラム(一般公募/プロジェクト研究)を選んだ後、申請受付フォームにて各データ入力およびファイルをアップロードして応募してください。

過去の研究助成実績等

また、詳細はこちらから各研究報告書(PDFファイル)がご覧になれます。

助成研究成果の公表

①助成研究成果の公表

研究者の方が助成研究の成果を学術雑誌等に発表するときは、当該論文に当財団から助成を受けて為したものであること(助成番号を付記)を明記し、その別刷を1部財団に提出し報告していただきます。財団では、助成研究成果の公表事績を財団のデータベースに登録します。助成研究成果の公表は次回応募時に評価の対象項目としています。これまでに登録された論文情報は下記のリンクから一括ダウンロードできます。

研究発表会

②助成研究報告書

財団では、助成研究終了後に研究者の方から提出していただく助成研究成果報告をとりまとめた研究報告書を毎年発行しております。当財団が設立(1988年=昭和63年)以来助成した、プロジェクト研究及び一般公募研究の研究報告書の閲覧をご希望の方は、国立国会図書館で閲覧されるか、当財団へご連絡下さい。なお、こちらから研究報告書の一覧と内容(研究概要、研究報告書、英文サマリ)が参照出来ます。


③助成研究発表会

財団では助成研究発表会を毎年度開催し、助成研究の成果を広く社会に公表しています。
本年は第36回助成研究発表会『2023年度助成研究の成果発表』を、2024年7月30日(火)・都市センターホテルにて対面形式で開催いたしました。
発表会には、助成研究者、大学関係者、出捐団体、賛助会員、食品関連企業等から約170名と多くの方に参加いただき、それぞれの発表では活発な質疑応答がなされました。
皆様ありがとうございました。

・発表会の概要:下記のリンクをクリックしてください。

第36回助成研究発表会要旨集(Web)